今のクールのドラマで私が一番楽しみにしているのは『官僚たちの夏』です。
これは戦後の日本を作った官僚たちが主人公の物語ですが、プロジェクトX的なおもしろさがあります。特に主人公の風越を演じている佐藤浩市がいい演技をします。その他の船越英一郎はじめとする共演者も豪華です。終わりの歌のコブクロの『STAY』もすごくマッチしていますね。
話の先が気になってたまらず小説の『官僚たちの夏』も読みました。
この本はページをめくる手が止まらないというような類の作品ではないですが、それなりに考えさせられることもあります。成功物語というよりは、哀愁ただようという感じですね。。
特に主人公の風越というエリート官僚は、とにかく汗をかいて一生懸命仕事する人が好きで、全力を出し切って仕事をしない奴は駄目だというタイプ。いくら天才で仕事ができても、余力を残して仕事をやっているようなタイプの人間が嫌いです。端的に言えばガレ兵タイプなわけです。
この馬車馬のように働くというこのスタイル(=ガレ兵スタイル?)は、高度成長時代の古き日本の姿かもしれませんが、我々が身を置くIT系の仕事にも言えることですよね。
私も昔はそのような働き方をしていて、100時間以上残業し、家に帰ったら倒れるように寝て、朝はリゲインを飲んで出社して、やっと休日になると午前中は起き上がれないくらいの疲労が蓄積しているような、そんな繰り返しの中にいました。
下っ端の頃は選択の余地がないというか、上司が風越のような熱血漢だと、仕事のできな自分が早く帰るなんてことはできず、結局は一緒に長時間労働ラビリンスになるわけです。
もちろん経験上ある一定の仕事能力を得るためには、このような血を吐くようなつらい体験も必要で、過酷な山を乗り越えて初めて獲得できるものもあるので一概には否定できませんが、年とともに何というか、同じことの繰り返しで力にならないような類の残業や徹夜もあるので、そこは冷静に見ないといけません。
特に私の周りには精神的な病気になったり自殺したりする人が何人もいたのもあって、25歳くらいの時から、仕事のやり方を考えるようになりました。
結果、今は外資に勤めており、どちらかというと残業したり一生懸命働くという要素はほとんど重視されず、仕事の内容のみが求められ、またある程度個人の裁量に任されている部分が多いので、割とよい環境ではあります。余力を残して仕事をしていると言えばその通りです。
誤解なく文面で伝えるには難しい話ではありますが、命を削ってでもやり抜かないといけないような仕事も時にはある一方、大半の日常業務はそうでもない場合が多いので、まだまだ先の長いサラリーマン人生なので、骨休めできるところでは休むこともあってもよいと私は思います。もちろん、しっかりと結果は出すという前提ではありますが。
ともかく、話はそれましたが、ドラマの『官僚たちの夏』はオススメです。官僚と言えば悪の権化のように見えてしまう昨今の政治状況ですが、国家のために陰日向なく働いている人たちも多いかもなと思いました。何か普段は見れない世界がのぞけるようで、そういう意味では小説も読んで損はないかと思いマッスル。