ガレ兵のブログです

モノづくり

2008年11月9日 (日) Posted in ガレ兵精神塾

必ず「カンブリア宮殿」と「ガイアの夜明け」は見ているのだが、この番組のことでブログのネタにするとキリがないのであまりやらないのだが、時々、それでも気になる回がある。

先日、ハードロック工業の社長が出ていた。もちろん音楽のハードロックをやっているという会社ではなく、緩み止めナットで世界で間違いなくナンバーワンの会社である。

この社長が考案した特許製品は多いのあるが、その中にUナットという、これも緩み止めナットなのであるが、バイクのアクスルナット(車軸を止めるナット)に使われるものもあって、とても興味深く、この会社のことは知っていた。

とにかくこの社長は考えてモノを作る。
何でも作ってしまう。

携帯電話の電池を小さくする技術でも日本の小さな会社が有名であるが、新幹線の車体にも使われているこのハードロック工業のナットは、アジア諸国の模倣技術では絶対に追いつかれることのない、日本の誇る最高峰技術である。このような会社が元気な限りは日本が沈没することは無いと思わせてくれるほど、素晴らしいものである。

ハードロックナットなる製品の原理はすごく感心させられる。分かってしまうと私も理系なので力学的に納得できるのであるが、しかし、こんなことを一から思いつくことはできないだろう。

番組の中で「モノづくりという言葉が一般的に言われるようになったのは1990代の後半からで、それ以前はモノを作るということは当たり前だったので、そんな言葉自体がなかった」というコメントがあった。確かにそうだ。

私も製鐵会社で計装技術という観点でモノづくりに携わっていたのだが、その後ITの世界に転身してしまった。仕事でラプラス変換やフーリエ変換を使うという世界もとても面白いものだったが、基礎学力・基礎技術がすごく重要であり、物理や数学の勉強は日々欠かせなかった。

さて、この番組の中で一番驚いたのは、この会社の年商が12億円だということである。これほど世界に冠たる独占技術を有しておいて、たった12億円である。

年商ですよ。
利益ではなく。
そこから仕入れや給料その他を支払うのである。

多分、この社長の給料を想像すると、、、
いや、やめておこう。

破綻したリーマンのCEOの一回のボーナスが確か20億円(?)だったような。

このような状況だからモノづくりに進もうとする若者が少なくなったのかわからないのだが、何だか明らかに世の中、間違っているように感じてしまうのは私だけだろうか。

  1. 2 Responses to “モノづくり”

  2. By AG on 2008年11月10日 (月)

    とても共感するエントリです。しかしIT業界でも基礎の素養(数学やアルゴリズムに関する理解・ASIC designなどハードウェアに対する理解など)は必要と感じています。私自身これらが欠けているので、この業界で長く生きていく為、勉強しなければならないことはあまりに多いと感じる今日この頃です。上滑りしてしまうような知識だけ蓄えて生きていくのは辛いです。。。

  3. By hyochin on 2008年11月12日 (水)

    IT業界だと、しゃべりが上手い人間が生き残っていくようなところがありますからねぇ。

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